[腰痛]M.Tさん
Fri.27.10.2006 Posted in コンディショニング報告
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クライアント情報

M.Tさん 41歳 男性

主訴:腰痛(L4〜S2付近全体)
目的:腰痛の改善
病歴:腰椎ヘルニア(H5年手術なし)

スポーツ歴:元プロ野球選手(投手)

2回目右横5回目右横
(左)2回目右横写真  (右)5回目右横写真

コンディショニング回数:5回 (9/18〜9/24)

姿勢の評価と分析

矢状面(身体を横から見る)にて、円背・頭部前方移動・上部頚椎伸展・下部頚椎屈曲・胸郭の下方変位・骨盤前傾・腰椎の前湾増強など、上位・下位交差症候群と思われる不良姿勢が形成されており、これが主訴である腰痛に最も影響を与えていると考えられます。
(つまり猫背で首が前にウニョ〜と突き出した状態で、かつお腹がたるんで腰が反りすぎている体型です(◎-◎) こんな体型の人多いですよね)

腹筋群や臀筋群(お尻の筋肉)、ハムストリング(もも裏の筋肉)などが機能低下(弛緩している状態)しており、逆に腸腰筋・腰方形筋・腰部脊柱起立筋などが機能亢進(緊張しすぎている状態)しており、主訴である腰痛の緩和・改善には、これらの筋肉の機能改善に加え、股関節の機能改善、胸椎の伸展、腹圧の亢進による姿勢改善が重要と考えられます。
(姿勢分析からどの筋肉が張ってて、どの筋肉が弱ってるかを文章にしただけですが、まぁ、腹筋とお尻ともも裏の筋肉が弱ったため、腰の筋肉が頑張りすぎて痛みが出たと理解していただければOKです)

実施内容と考察
まずは機能亢進している筋肉を弛ませて、背骨の可動域を改善する為に、ストレッチポールの基本プログラム「ベーシックセブン」を行います。この後にさらに深部の筋肉・関節を弛ませる「コアリラクゼーション」を行い、最後にリセットされた体をその体型のまま安定させるための「コアストレングス」を行います。

この時の動きを分析しながら、次の追加メニューを考えるのですが、元プロ野球の選手だけあって予想以上に身体を動かすことが出来ていました。
柔軟に骨盤を動かせることから、この腰痛は骨盤まわりの関節が硬くなったことが原因ではなく(もちろん一部硬い動きはありましたが)、腹筋が弱ったことからくる腰・骨盤部への負担増が原因と考えられたのです。

このようなパターンでは、骨盤の正しい動きを引き出す手順が省けますので、改善はかなり早くできます。なぜならば「コア」の筋肉を鍛えてあげれば、腹圧が高まり腰部への負担が激減するからです。

基本的に関節があらゆる方向に動くことができ、周りの組織(筋肉や靭帯)のトーン(緊張度)が整っていれば痛みは起きないのです。

よってメニューも「コアリセット」→「コアストレングス」の流れのうち、「コア」を強化・安定する「コアストレングス」に重点を置きました。
(もちろん悪い姿勢のまま強化しても効果は出ませんから、毎回リセットは行います)

まずは腰の反り過ぎを改善する為に、腹筋群の強化からです。
特に必要なのは腹筋の中でもその最深部にある「腹横筋」です。
「腹横筋」は通常の腹筋運動では、強化することが難しい部分です。
呼吸法により「コア」の収縮を促し姿勢を安定させ、手足の動きを負荷として使い、意識的・無意識的に「腹横筋(コア)」を鍛える必要があります。
(お医者さんに腹筋・背筋を鍛えなさいと言われてガムシャラに上体を引き起こす腹筋(=上部腹直筋の強化)をやる方がいますが、あまり効果がでないのはこの為です。)

※「コアコンディショニング」と「ピラティス」の優れた点は、この鍛えにくい「コア」を非常に効果的に鍛えることができる手法だという所です。またこの後に述べる運動連鎖の再構築を行うことにも優れています。

こうして「コア」の強化をしながら、正しい運動連鎖の再構築もおこなって行きます。
これは身体と脳に、身体メカニズムに基づいた正しく効率的な動きを再学習させていくプロセスです。
人間の動作パターンというものは、その生活習慣において常に書き換えられており、間違った運動パターンを覚えることで身体に歪みを引き起こします。もちろん正しいパターンに再度書き換え可能であり、それは年齢に関係なくできるのです。

結果と感想
M・Tさんは5回のコンディショニング過程で、呼吸の仕方と腹圧の高め方を覚え、また筋バランスと関節可動域の改善により主訴であった腰痛はほぼ改善しました。
写真をみていただければ、腹部が引き締まり、背筋が伸びているのが分かると思います。

本症例においては、過体重と運動不足からくる筋バランスの悪化(=姿勢の悪化)が腰痛の原因になっていました。
筋バランスを整えたことにより、腰痛は治まったわけですが、再発を防ぐ為にも適切な体重コントロールと、継続した筋バランスの強化が必要となります。

※この時は当店オープン前であり、コンディショニングは近所の接骨院にて行っています。
※この症例は「コアコンディショニングシンポジウム2006」にて発表した内容を簡潔にしたものです。
→「コアコンディショニングシンポジウム2006」





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