腰痛
Sat.09.02.2008 Posted in コンディショニング報告
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クライアント情報

Aさん 30代後半 女性

主訴:腰痛
目的:腰痛の改善

病歴:特になし、ただしぎっくり腰多発。


姿勢の評価・分析

側方よりみて、骨盤わずかに前方・前傾、胸部後方・後傾、頭部前方
前後よりみて、右骨盤上方、右肩下方。

スウェイバックタイプだが、骨盤がわずかに前傾している為に、通常のスウェイバックタイプよりも腰まわりに負担がつよくかかっている。

筋状態は、 腸腰筋・腰部起立筋に強い緊張、殿筋・ハムストリングの柔軟性の欠如、腹横筋・腹斜筋の弱化などがみられる。


プログラム内容
最初の立位検査で、骨盤や胸部の位置を他動にてニュートラルを作り、その体勢で立っているとかなり腰が楽に感じるという。仰向けで寝てもらうと、腰部の床の間に手のひらが3〜4枚分くらいはいる隙間ができており、かなりの筋緊張があることが見て取れた。

まずは、弱化している腹筋群の強化が必要であり、反り返っている胸部-骨盤の状態を改善する(骨盤の上に正しく胸部・頭部をのせる)。 その後、股関節まわりのバランスを整えて、大腿骨の上に正しく骨盤が乗せるようにしていかねばならないと考えた。

仰向け〜四つばいでのコアエクササイズにて、腹筋群・背筋群のバランスアップと、股関節・肩関節まわりの可動域の改善をおこなう。
その後、両膝立ち〜立位でのエクササイズで股間節まわりの強化と、骨盤の位置感覚トレーニングを行なうことにした。

経験的には、四つばいの段階までで、腰痛はある程度楽になるものの、立位での骨盤の位置感覚をしっかりとつけないと完全には改善されないタイプの腰痛である。


現在はコンディショニング5回経過。(周に1回)
まだ4つばいのエクササイズまでしか進んでいないが、腰部の緊張はかなり取れてきている。
また本人もそれを感じてきており、腰痛の不安からかなり開放されてきたらしい。

試しに立位でのエクササイズの動きを見ると、やはり骨盤前傾位にて動いてしまう。
腹部の筋力が増すともう少し制御できるようになるはずだが、立位になると、どうしても骨盤の位置がわからなくなるという。(自分の感覚でのニュートラルはやはり前傾位になる)

今後両膝立ち〜立位でのエクササイズを通して、この骨盤の位置感覚をつけるトレーニングをいれていくことになる。

あと数回後から、膝立ち以降のプログラムを見据えて、マシンを使った股関節まわりのクローズチェーンでのエクササイズをいれていく予定だ。


※また数回コンディショニングおこなったら続きをUPします。すみませんがしばらくお待ちくださいm(__)m


[首の痛み]S.Iさん
Sat.07.07.2007 Posted in コンディショニング報告
クライアント情報
S.Iさん 38歳 男性

主訴 :慢性的な首の痛み・疲労感
目的 :痛みの改善
病歴 :特になし

スポーツ歴:なし


姿勢の評価と分析

前額面より見て、右肩下方、右骨盤挙上。胸部軸が左に移動。
矢状面より見て、骨盤前方移動&後傾、胸部後方移動&胸椎後湾、上部頚椎伸展・下部頚椎屈曲。
典型的な「スウェイバック体型」であり、上部交差症候群を起こしている。

簡単に言えば、腰を前に突き出した猫背の状態である。

骨盤が後傾位になっていることで、股関節外旋・膝関節内反(がに股ですね)となっている。


姿勢だけでみるとかなりの歪みがある。
首だけでなく、やはり肩こり・腰痛・背中の痛みもあり、とにかく疲れやすいとのこと。

動きをみると股関節および体幹の回旋がうまくできておらず、首に負担をかける動きが目立つ。
上部胸椎の動きが悪く、上部頚椎の動きも悪くなっており、下部頚椎付近に負担をかける典型的な姿勢と動きのパターンである。
足首も底背屈の可動域が狭くなっており、重心操作ができる状態ではない。


かなり酷い状態であり、まさにオーバーホールといった感じになる。

まずは脊柱・骨盤・股関節の可動性を取り戻すことが必要であり、体幹で重心操作ができる状態まで身体を戻さねば次に進めないだろう。
その後、発育発達の順で動きの再教育をしていく予定である。



実施内容と考察

第2回目。とりあえずは今回もノーマルなリセットパターンで様子見。動きをみながら前回見逃したかもしれないウィークポイントを探していく。

特に股関節の回旋の動きは悪い。股関節の動きがつけばそれだけでも首の負担は軽くなるだろう。
股関節の他動的な関節可動域は、全方位に問題ないレベルで動いている。
ただし、自動運動にて動いてもらうと、思うように動けない。「動かし方がよく分からない」ということである。

というわけで、今回は基本的なポールのリセットを行った後、アイソレーションエクササイズを行う。
身体を頭部ブロック・胸部ブロック・骨盤ブロックにわけて、それぞれの分解を引き出すエクササイズである。
分解ポイントを意識することで、秩序ただしく身体を動かすことができるので、動き方が分からない方には非常に効力を発揮する。

終了後の感想は「人間ってこうやって動くんですね(笑)」ということでした。
動くべきポイントが正確に動くことで、自分が思う以上に動けることを理解してもらえた。




3〜5回目のコンディショニング。
内容は全部同じ。基本的なリセットプログラムを繰り返し行っている。

アイソレーションエクササイズ → ベーシックセブン → コアリラクゼーション → コアスタビリティー → コアコーディネーションである。

一月かけてようやく前方に移動していた骨盤がすこしだが元に戻ってきた。
まだまだ腹部の筋力が少ないので鍛えていかねばならないだろうが、それでもかなり腰痛は治まったという。

問題は上部胸椎の硬さといえる。
かなりモビリゼーションをかけているが、なかなか動きがついてこない。

モーションパルペーションにてみると、最初よりはかなり動いているように感じるのだが、いざ動作に入るとまだうまく動かせない。
コーディネーションのところをもう少しやり込んでいかねばならないだろう。

パッと見ると最初より姿勢はかなり改善してきていると言える。
しかしまだかなりの歪み度であり、色々な症状が出てくるレベルである。

本人的には「腰痛が楽になって、少し疲れにくくなったように感じる。続けていけば全部よくなるような気がするので、がんばる」と言ってくれている。

どのクライアントにも言うのだが、コンディショニングはまさに「継続が力なり」。

一日10分でいいので、宿題プログラムを的確に行ってくださいね。









[肩こり]K.Hさん
Tue.10.04.2007 Posted in コンディショニング報告
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K.Hさん  女性

主訴:首〜肩・背中にかけてのコリ感・固まった感じ
目的:首〜背中にかけての緊張および硬縮の緩和
病歴:特になし

スポーツ歴:スキーなどが得意
      
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姿勢の評価と分析

前額面より見て、両肩内旋位、左肩下方・左骨盤挙上。身体の回旋は癖が強く、頭部右回旋・胸部右回旋・骨盤左回旋が起きている。
矢状面よりみて、頭部前方移動・胸部後方移動・骨盤後傾位となっている。

いわゆる「スウェイバック型」の姿勢の特徴をもっており、このタイプの場合、おおむね脊柱の動きが悪いことが多いように思われる。

ぱっと見た限りでは、歪みの程度も少なく、わりと良好な姿勢を保っていると言えるが、頭部・胸部・骨盤部の回旋がそれぞれ別方向を向いている点なども考えると、身体を捻るなどの「動き」において何かしらの問題があるのではないかとまず考えられる。

またこれは大多数の方がそうなのだが、首〜肩・背中にかけてコリや違和感・硬縮感のある場合、胸郭および胸椎(特に上部胸椎)・上部頚椎が非常に動きが悪いことが考えられる。
実際触診したところ、やはりかなり可動性が悪いと思われた。

ここまでで、おおむねの方針を決めたのだが、まず主訴である「首〜肩・背中のコリ感・硬縮感」を改善する為には、胸郭・上部胸椎・上部頚椎の動きをしっかりつけて、内旋位にある両肩が開いてくるように前後の筋バランスを整え、それに合わせて全身のバランスを調整すればいいのではないかと思われる。

あとは動きの癖であるが、これは実際のコンディショニングの中での動きを見ながらの調整となる。おそらく身体を「捻る」動作において、かなりの癖があると予想される。
股関節の可動性と脊柱の可動性をつけながら、「中心軸」感覚を動きを通して身体に覚えてもらう必要があると思われる。

「胸椎の動きをつける」・「中心軸を保った回旋運動」、この2点を中心にコンディショニングを進めていく予定である。

実施内容と考察

2回目のコンディショニングは、「動き」についてより深く分析をおこないながらおこなった。

体幹の回旋に関しては左腰仙部(腰椎と骨盤のつけね)の緊張と右股関節の回旋筋の問題が影響を強く及ぼしているように思える。
股関節は他動的に動かしても痛みなどはなく、ROM(関節可動域)も十分にあるので、おそらくは筋バランスと運動パターンの問題であろうか?

腰仙部に関しては、(腰に痛みはほぼないそうだが)回旋と側屈における腰椎の「カップリングモーション」が左右別々であり、その動きから左腰部の深部筋の緊張が考えられる。
緊張をリセットし、左右同じモーションを引き出す必要があると言える。

股関節は他動での可動域に問題ないが、各肢位における動きをみると、右股関節の内旋を伴う運動パターンにおいて、代償運動が頻繁に起こる為、ここに問題があると思われる。

胸椎に関しては、胸郭の動きを含め、回旋運動はかなり苦手としている。
胸椎と胸郭の動きを引き出した後、中心軸を作るトレーニングと胸郭の動きを引き出す連動パターンをトレーニングに組み込まねばならないといえる。
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3回目のコンディショニングでは、主訴の一番の原因となっているであろう胸椎・胸郭の動きを引き出すことを中心に行った。

主訴である首・肩〜背中の緊張は、この胸椎・胸郭の動きを引き出すだけでもかなり改善は見込まれよう。

もちろん股関節との連動性はつけていかねばならないが、個別箇所へのアプローチで、主訴である痛みや違和感がある程度改善されるならば、とりあえず痛み違和感を緩和する方向でコンディショニングを行なうのも一つの手である。

胸椎は肋骨に囲まれている為、非常に動きにくい部分である。
ここに柔軟性をつけるには、呼吸法により肋骨間の動きを誘導し、胸椎椎間関節(背骨と背骨をつなぐ関節)およびに肋椎関節(肋骨と背骨の関節)に動きをつけるエクササイズが必要となる。

エクササイズを通して動きをみたが、やはり動きは硬く、思うようにできないようであった。(もちろん日常生活において、胸椎・胸郭を動かす運動パターンが身についていないので、動かなくて当然なのだが。)

本来であれば、ポール上にて小さな揺らぎのモビリゼーションを使い、ゆっくりと時間をかけて動きを引き出していくのがベストであるが、モニターの回数の都合もあるため、強制的に動きを引き出すエクササイズを一つ取り入れてみた。
このエクササイズをいれたのは、「背骨と肋骨が動く感覚」を少しでも感じてもらうためなのだが、翌日に少し筋肉痛がおきやすいのがネックである(-_-;)

当店スタッフも同時にそのエクササイズを行なっていたが、翌日少し筋肉痛がきたようである。

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4回目のコンディショニング。
メインはやはり、胸椎・胸郭の動きの誘導である。
基本的なアプローチは3回目と同じであるが、コアの強化・運動の再教育プログラム(コアストレングス)において、少しレベルを進めて行った。

胸椎・胸郭の可動性は、正しい動きをしっかりと意識してエクササイズに取り組めば、それほど時間がかからずに改善していくと思われる。
本人の取り組み次第になるが、一日10分でいいのでセルフコンディショニングを続けていくのがベストであろう。

問題となっていた股関節であるが、プログラムを進めるうちに新たな発見があった。
右股関節に問題が多いと思われていたが、立位プログラムにおいて左股関節の制御が甘いことが分かったのである。重心を左股関節に乗せることを苦手としていたのである。

このパターンは運動選手などによくあるのだが、片足に重心を乗せることを苦手とする為に、無意識にすべての運動パターンを得意な股関節で行うのである。
このために、特殊な運動パターン、代償運動パターンが癖として身体に染み付いてしまうのである。

この場合は、右股関節の運動パターンの再教育と共に、左股関節で重心制御ができるような強化プログラムが必要となる。

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5回目。

プログラム的には4回目とほとんど変わらず、胸椎・胸郭の可動性を出すエクササイズを中心に行なった。

股関節の制御のために、非過重位での股関節運動の後、過重位での股関節運動を新たに取り入れたくらいである。

基本的に、現状でできあがったプログラムを続けると症状は改善し、アライメントの整った身体になるはずである。

最終的に、このクライアントにおける施術ポイントは3つであったと言える。

 ☆胸椎・胸郭の可動性の改善
 ☆股関節を含めた回旋動作の再教育
 ☆中心軸を保つための強化運動

コンディショニングを始めて、ちょうど一ヶ月が経とうとしてるぐらいだが、そろそろある程度の効果が出てくるころである。

アライメントと動作の改善を行なう為、その場での効果というものは、体感覚に優れた人でないと気づけないが、続けることで必ず効果が出てくるものである。
このクライアントにおいては、おそらく症状が改善するのに3ヶ月はかからないであろう。(つまりあと2ヶ月以内)

お店でのコンディショニングは週1のペースであるため、家でのセルフコンディショニングの継続が必要である。

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6・7回目のコンディショニング

方針的には同じである。胸郭の動きを引き出し、コアの安定と回旋動作の再教育を中心に行なった。

とりあえず7回目のコンディショニング開始前の写真を、初回時の写真と比べて見たい。開始前の写真であり、現在ではこの状態が、クライアントにとっての「通常姿勢」になっている。

20070222201708.jpg → heima71.jpg


070222_1617~0004.jpg → 20070411163129.jpg


20070222201724.jpg → 20070411163141.jpg


20070222201716.jpg → 20070411163153.jpg


元々、前額面(正面や後面から見て)においては、歪みが少なかったが、身体の回旋状態が改善してきた為、肩の高さや骨盤の高さも整ってきたと言える。

矢状面(横から見て)においては、前方に出ていた骨盤がニュートラルに戻り、かなりアライメント(骨格の並び)が整ってきた。肩の内旋位も改善し、自然と胸が張れるようになっている。
まだまだ胸椎・胸郭が硬いため、理想的な脊柱の状態とは言えないが、立ち姿勢をみるかぎりでは、かなりの改善がされたと思われる。

コアコーディネーション(動きの再教育)において、身体の回旋の動きを調整したことで、股関節と骨盤、骨盤と胸部の回旋の歪み(初回時に見られた骨盤の左回旋)がかなり改善してきている。ここもまだ完全とは言えないが、歪みの状態にクライアント本人の「気付き」が起きているので、もうそれほどの時間はかからないであろう。

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身体の中心と各部位の位置関係が、感覚として把握できるようになると、人間には無意識に身体をいい状態に戻そうとする力がある。

私達トレーナーの役割は、その「気付き」を引き出すこと、と言えるのではないだろうか?
日々の積み重ねで自然と歪んでくる身体に対し、常に「良い状態」を思い出させること。

長年かけて歪んできた身体は、一石二鳥には治らない。
マッサージや整体などの他力の療法では、身体は正しい運動プログラムを思い出してはくれない。

身体の位置感覚や、身体を支える為の筋力というのは、実はそんなに獲得が難しいものではない。
一日10分でいいので、正しい運動プログラムを行なえばいいだけである。

難しいのは、「1日10分の運動」を「続ける」ことと「正しい運動パターン」を行なうということ。
がんばる必要はなく、身体の位置感覚を感じながら、ユラユラと小さく動いてもらうだけでいいのである。

「運動パターン」は、コンディショニングを通して、自然と身体が覚えていくものである。
このクライアントにおいても、ほぼ身体の動かし方を自分の力で感知・制御できるようになってきている。
あとは自己流にならないように、定期的に動きのチェックを当スタジオで行なっていけば大丈夫であろう。
[背中の痛み]H.Sさん
Wed.29.11.2006 Posted in コンディショニング報告
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クライアント情報

H.Sさん 男性

主訴:背中の過緊張
目的:背中の緊張の緩和
病歴:特に無し

スポーツ歴:現役の空手選手・指導者


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姿勢の評価と分析
前額面(前方・後方から見る)より、右肩わずかに下方、右骨盤上方、体幹左側屈・左回旋が起きている。
矢状面(横から見る)より、頭部前方移動、胸部後方移動、腰部前方移動&前傾変位となっている。

これらの姿勢分析からすると、前額面での歪みは少なく、また痛みの左右差も無い為、前額面における歪みは、主訴に大きな影響を与えてはいないと考えられる。

次に矢状面での歪みを考えると、この歪みの状態は「前湾・後湾型」に近いといえる。この姿勢は通常ならば、骨盤は後傾し、その代償として猫背になるのだが、今回のクライアントにおいては、骨盤はわずかに前傾位であり、胸部の脊柱も後方移動はおこしているが、屈曲はおこしておらず(猫背ではなく)、重心バランスは頭部の前方移動でとっていると考えられた。その結果として、背中〜腰の筋肉は過収縮を起こし、慢性的な過緊張状態に陥ったと考えられる。

改善に向けての方針であるが、まずは慢性的に緊張・短縮している腰・下背部の緊張、骨盤の前方・前傾の原因となっている腸腰筋の緊張を弛める。次に相対的に弱っている、腹部・臀部・ハムストリングを鍛える必要があると思われる。

※現役の空手家であり、一般の方に比べるとはるかに筋力は強い。要は筋バランスの問題であり、前後左右の筋バランス、アウターとインナーの筋バランスの問題により、この歪みが生じているのである。特にこのケースではアウターとインナーのバランスが悪くなっており、骨盤や背骨の位置に関わるインナーマッスルがアウターマッスルに完全に負けており、この姿勢変化が起こったと思われる。

実施内容と考察
最初の一月(コンディショニング回数4回)で主訴である背中の痛みは、ほぼ改善に導けたと思われる。

内容的には上記のとおりのコンディショニングを行った。関節可動域に問題がなく、筋バランスの問題だけならば、やはりかなり早期に改善するパターンが多い。
症状改善という観点から見るならば、非常に簡単なケースであったと思われる。

空手の指導者で日常的に身体を強く動かし、ウェイトトレーニングなどもかなり行っている為、筋バランスが非常に崩れやすいのが問題点と言えよう。
このように身体を動かすことを職業とされる方は、コンディショニングの概念をしっかり理解して、ご自身で身体のケアができる必要があると思われる。

その後のコンディショニング

症状改善後も、引き続きコンディショニングを行っているのだが、目的は「動きの改善」である。
空手の指導者でもあり、スポーツ選手全般に必要な「中心軸」と「股関節軸」の軸感覚を鍛えるコンディショニングに入っている段階である。

現状においてはまだ「中心軸」感覚を鍛えている最中である。
中心軸をしっかりと保つことで、強くしっかりとした動きが可能となる。
動きを通して身体の中心を意識してもらわなければならない為、その感覚を感じてもらうまでに少し時間がかかるのが難点と言える。







[腰痛]M.Tさん
Fri.27.10.2006 Posted in コンディショニング報告
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クライアント情報

M.Tさん 41歳 男性

主訴:腰痛(L4〜S2付近全体)
目的:腰痛の改善
病歴:腰椎ヘルニア(H5年手術なし)

スポーツ歴:元プロ野球選手(投手)

2回目右横5回目右横
(左)2回目右横写真  (右)5回目右横写真

コンディショニング回数:5回 (9/18〜9/24)

姿勢の評価と分析

矢状面(身体を横から見る)にて、円背・頭部前方移動・上部頚椎伸展・下部頚椎屈曲・胸郭の下方変位・骨盤前傾・腰椎の前湾増強など、上位・下位交差症候群と思われる不良姿勢が形成されており、これが主訴である腰痛に最も影響を与えていると考えられます。
(つまり猫背で首が前にウニョ〜と突き出した状態で、かつお腹がたるんで腰が反りすぎている体型です(◎-◎) こんな体型の人多いですよね)

腹筋群や臀筋群(お尻の筋肉)、ハムストリング(もも裏の筋肉)などが機能低下(弛緩している状態)しており、逆に腸腰筋・腰方形筋・腰部脊柱起立筋などが機能亢進(緊張しすぎている状態)しており、主訴である腰痛の緩和・改善には、これらの筋肉の機能改善に加え、股関節の機能改善、胸椎の伸展、腹圧の亢進による姿勢改善が重要と考えられます。
(姿勢分析からどの筋肉が張ってて、どの筋肉が弱ってるかを文章にしただけですが、まぁ、腹筋とお尻ともも裏の筋肉が弱ったため、腰の筋肉が頑張りすぎて痛みが出たと理解していただければOKです)

実施内容と考察
まずは機能亢進している筋肉を弛ませて、背骨の可動域を改善する為に、ストレッチポールの基本プログラム「ベーシックセブン」を行います。この後にさらに深部の筋肉・関節を弛ませる「コアリラクゼーション」を行い、最後にリセットされた体をその体型のまま安定させるための「コアストレングス」を行います。

この時の動きを分析しながら、次の追加メニューを考えるのですが、元プロ野球の選手だけあって予想以上に身体を動かすことが出来ていました。
柔軟に骨盤を動かせることから、この腰痛は骨盤まわりの関節が硬くなったことが原因ではなく(もちろん一部硬い動きはありましたが)、腹筋が弱ったことからくる腰・骨盤部への負担増が原因と考えられたのです。

このようなパターンでは、骨盤の正しい動きを引き出す手順が省けますので、改善はかなり早くできます。なぜならば「コア」の筋肉を鍛えてあげれば、腹圧が高まり腰部への負担が激減するからです。

基本的に関節があらゆる方向に動くことができ、周りの組織(筋肉や靭帯)のトーン(緊張度)が整っていれば痛みは起きないのです。

よってメニューも「コアリセット」→「コアストレングス」の流れのうち、「コア」を強化・安定する「コアストレングス」に重点を置きました。
(もちろん悪い姿勢のまま強化しても効果は出ませんから、毎回リセットは行います)

まずは腰の反り過ぎを改善する為に、腹筋群の強化からです。
特に必要なのは腹筋の中でもその最深部にある「腹横筋」です。
「腹横筋」は通常の腹筋運動では、強化することが難しい部分です。
呼吸法により「コア」の収縮を促し姿勢を安定させ、手足の動きを負荷として使い、意識的・無意識的に「腹横筋(コア)」を鍛える必要があります。
(お医者さんに腹筋・背筋を鍛えなさいと言われてガムシャラに上体を引き起こす腹筋(=上部腹直筋の強化)をやる方がいますが、あまり効果がでないのはこの為です。)

※「コアコンディショニング」と「ピラティス」の優れた点は、この鍛えにくい「コア」を非常に効果的に鍛えることができる手法だという所です。またこの後に述べる運動連鎖の再構築を行うことにも優れています。

こうして「コア」の強化をしながら、正しい運動連鎖の再構築もおこなって行きます。
これは身体と脳に、身体メカニズムに基づいた正しく効率的な動きを再学習させていくプロセスです。
人間の動作パターンというものは、その生活習慣において常に書き換えられており、間違った運動パターンを覚えることで身体に歪みを引き起こします。もちろん正しいパターンに再度書き換え可能であり、それは年齢に関係なくできるのです。

結果と感想
M・Tさんは5回のコンディショニング過程で、呼吸の仕方と腹圧の高め方を覚え、また筋バランスと関節可動域の改善により主訴であった腰痛はほぼ改善しました。
写真をみていただければ、腹部が引き締まり、背筋が伸びているのが分かると思います。

本症例においては、過体重と運動不足からくる筋バランスの悪化(=姿勢の悪化)が腰痛の原因になっていました。
筋バランスを整えたことにより、腰痛は治まったわけですが、再発を防ぐ為にも適切な体重コントロールと、継続した筋バランスの強化が必要となります。

※この時は当店オープン前であり、コンディショニングは近所の接骨院にて行っています。
※この症例は「コアコンディショニングシンポジウム2006」にて発表した内容を簡潔にしたものです。
→「コアコンディショニングシンポジウム2006」





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